「フィラグリン」というお肌に関する言葉を聞いたことはありますか?
もし、あなたや周りの方が乾燥肌や敏感肌、アトピー性皮膚炎でお悩みの場合、関係がある言葉です。
今日は、ナールスエイジングケアアカデミーの「フィラグリンは肌のバリア機能に大切!天然保湿因子の源」を参考に、フィラグリンについてお伝えします。
フィラグリンはどんなはたらきをする成分?
フィラグリンは、お肌の一番表面にある角質層に存在するたんぱく質です。
角質層のケラチン繊維を凝縮させて束ねることで、角質層のバリアを強固にするはたらきをもっています。
また、フィラグリンがお肌の入れ替わりのサイクルの過程で分解され、アミノ酸にまで分解されると3大保湿因子の一つ、天然保湿因子(NMF)の主成分になります。
このようにフィラグリンは、ケラチン繊維を凝集することと、天然保湿因子(NMF)の主成分となることで、お肌のバリア機能が正常にはたらくことを助けるのです。
アトピー性皮膚炎とフィラグリンの関係
アトピー性皮膚炎としばしば合併することがよく知られている尋常性魚鱗癬の原因は、フィラグリン遺伝子異常による角化異常ということがわかっていたので、もしかしたらアトピー性皮膚炎にもフィラグリン遺伝子異常が関係しているのではないかと考えられていました。
そんなことから欧米や日本でアトピー性皮膚炎の患者さんにフィラグリン遺伝子の異常があるかどうかの調査研究が進み、予想通り、フィラグリンの遺伝子異常がアトピー性皮膚炎に関与していることがわかりました。
このことから、医学的にもアトピー性皮膚炎の改善にスキンケアが重要視されるようになったのです。
アトピー性皮膚炎のほかにも、老人性乾皮症や敏感肌の方などでフィラグリンは少ないことがあります。
こうした背景から、フィラグリンを増やすエイジジングケア化粧品や医薬品の研究がされています。
フィラグリンを増やす成分
・インチンコウエキス
・カワラヨモギ花エキス
・サガラメエキス
・マンダリンオレンジ果皮エキス
・デフェリフェリクリシン
・トリスヘキシルデカン酸ピリドキシン
まとめ
ほとんど聞きなれない名前の「フィラグリン」ですが、お肌のバリア機能にとってとても重要な成分だということがおわかりいただけたのではないでしょうか?
フィラグリンを増やす成分は覚えにくいものばかりですが、お肌が敏感だったりアトピーでお悩みの方は、このような成分が配合されているアイテムを使うのも良いのではないでしょうか?参考にいていただければ幸いです。