今回は、ナールスエイジングアカデミー編集部の
「高齢の方の乾燥肌と肌トラブル!原因と対策・治療は?」を参考に、高齢の方の乾燥肌の原因や予防法、スキンケアの方法をご紹介します。
高齢の方の乾燥肌の原因
高齢の方の乾燥肌の原因は、加齢により皮脂分泌やセラミドやNMFなどが減少することで起こる、バリア機能の低下です。このような加齢によるターンオーバーの機能の低下のほかにも、次のような環境変化や刺激でバリア機能が低下します。
・紫外線ダメージ
・温度・湿度の変化
・摩擦・ずれ・圧迫による刺激
・排泄物などの刺激
・大気のほこりやPM2.5
・間違ったスキンケアやエイジングケア
・病気などによる免疫力の低下
・ストレス
・寝不足、食生活の乱れ、運動不足などのよくない生活習慣
高齢の方の乾燥肌の予防法
・入浴の仕方に注意する
刺激の少ない洗浄剤を使用し、肌にダメージを与えないように優しく洗いましょう。また、肌の潤い成分が溶けないように、39〜40℃程度のぬるめのお湯に、長時間浸かりすぎないことがポイントです。
・部屋の温度や湿度を調整する
夏場の冷房も冬場の暖房も乾燥肌の原因になるので、熱すぎず寒すぎず、他の部屋や外との温度差が少なくなるようにしましょう。湿度は50〜60%程度を保てるようにしましょう。
・肌着は化学繊維より天然素材を選ぶ
肌に密着しやすい肌着は、肌にとって負担が少ない天然素材を選ぶことが大切です。繊維の中でも柔らかめのシルクは保温性も高いので温活にも最適で、冷えを防いで抹消の血行をよくして乾燥肌を予防しましょう。
・電気毛布やこたつなどの使用に注意する
肌の乾燥や脱水症状を引き起こすリスクが高くなるので、長時間の使用は控えましょう。
・水分を十分に摂る
高齢者は脱水症状になりやすい傾向があるので、食事とは別に、1日コップ5杯程度の水分を摂ることを心がけましょう。
・アンチエイジングを意識した日常生活を送る
バランスのよい食事や十分な睡眠をとる、喫煙や過度なアルコールは控えるなど、生活リズムを正して内側から乾燥肌を予防しましょう。
高齢の方のエイジングケアの方法
高齢になれば、肌に刺激の少ないエイジングケアを心がけましょう。
洗顔とクレンジングにおいては、敏感肌でも使えるような低刺激の洗顔料やクレンジング料を選び、適切な量で優しい力加減で、時間をかけすぎずに洗いましょう。
保湿ケアにおいては、刺激が少なく保湿効果の高いエイジングケア化粧品を使用し、洗顔やクレンジング後なるべく早めにケアをしましょう。さらに、化粧水だけではなく美容液や保湿クリームも使って保湿しましょう。
紫外線対策においては、年間を通じて対策をすることが大切です。高齢者の肌には、ノンケミカルの日焼け止めなどエイジングケア向きのアイテムがおすすめです。また、日傘や帽子などUVカット効果のあるファッションを身につけることが効果的です。
湿疹やかぶれ、かゆみなどを感じる場合は、スキンケア製品による保湿だけでは改善できないこともあるので、皮膚科を受診しましょう。特に、秋や冬は老人性乾皮症や乾燥性皮膚炎のリスクが高いので注意しましょう。
まとめ
高齢の方の乾燥肌の原因や予防法、スキンケアの方法をご紹介しました。
高齢の方の乾燥肌の予防は、肌を清潔に保つこと、肌への刺激を小さくすること、適切に保湿を行うことが基本です。
この記事を参考に、高齢の方は、スキンケアやエイジングケア、日常生活において、乾燥肌を予防改善することを心がけましょう。