今回は、ナールスエイジングアカデミー編集部の
「しわの原因とメカニズムを理解してエイジングケア!」を参考に、しわの原因やメカニズム、パーツ別のしわの原因をご紹介します。
しわができるメカニズム
しわとは、肌老化により、肌表面の構成成分が不均一になり、肌の表面に現れている状態です。
皮膚は表面から順に、表皮、真皮、皮下組織の3層でできており、表皮の問題が原因で小じわができ、真皮の問題が原因で真皮じわができ、皮下組織の問題が原因でたるみじわができます。また、乾燥でキメが乱れるとしわが目立ち、加齢で表情筋が衰えるとしわが元に戻りにくくなります。
20代では乾燥により小じわが見られる程度です。20代後半から30代前半では、徐々に肌老化が進み、20代前半に比べると表情の変化でしわが目立つこともあります。40代になると真皮の衰えも始まり、表情が元へ戻っても少ししわが目立つことがあります。40代後半から50代になると、更年期を迎えて女性ホルモンが激減し、真皮の衰えは進み、表情筋や皮下組織も衰え、普通の表情でも深いしわが目立ってきます。その後、しわはさらに増え、ふかくなっていきます。特に、紫外線を浴び続けてきた方ほど、しわが目立ちます。
表皮や角質層の問題が原因であれば、基礎化粧品での改善が可能なので、化粧水や美容液でしっかりと保湿しましょう。また、医薬品も小じわ対策に効果があります。しかし、真皮の衰えが原因の深いシワの対策は美容医療がおすすめです。
しわが目立つ7つの原因
①乾燥
主に小じわの原因で、20代のしわの原因の多くがこれに当てはまります。角質の水分量が減り、肌に潤いがなくなって、キメが乱れ、小じわが目立ちます。
②真皮の衰え
主に真皮じわの原因で、30代を超えると当てはまる原因です。肌にハリをもたらしているコラーゲンやエラスチンなどの減少で弾力性を失うこと、紫外線ダメージによってもコラーゲンやエラスチンが破壊されることで、真皮じわができます。また、女性ホルモンの分泌量低下や、糖化や酸化による肌の老化、血管やリンパ管の老化も原因になります。
③表情のクセ
主に表情じわの原因で、肌が若いうちは現れないものでも、クセを続けることで30代以降に真皮のしわと相まって目立ってきます。
④バランスの悪い食生活
主に、小じわや真皮じわの原因です。偏った食生活は、肌の乾燥や老化、酸化や糖化をもたらします。また、急激なダイエットも皮膚がたるんでしわになる原因です。
⑤過度な飲酒
アルコールが体内に入ると、コラーゲンやエラスチンの代謝を低下させるはたらきがあるコルチゾールという副腎皮質ホルモンの分泌が増えて、しわの原因になります。
⑥よくない生活習慣
不規則な生活や、喫煙、睡眠不足、ストレスなどが肌の老化を早め、しわの原因になることがあります。
⑦間違ったスキンケアやエイジングケア
刺激の強い洗顔料やクレンジング料や摩擦の強い洗い方、また、刺激性や揮発性があるアルコール配合の化粧品で肌の乾燥を助長します。ほかにも、肌のバリア機能にダメージを与えるリスクが上がる過度な美白化粧品の使用や、間違ったフェイスマッサージもしわの原因になることがあります。
パーツ別の特徴的なしわの原因
・額のしわ
頭皮やまぶたのたるみ
・下あごのしわ
筋肉や骨格の問題
・まぶたや目の下
皮下脂肪が薄く皮脂腺が発達していないことや、瞬きの減少や過労による乾燥
・唇のしわ
角質層が薄く皮脂腺がないなどによる乾燥と紫外線
・口元のしわ
皮膚が薄いことによる乾燥と刺激
・眉間のしわ
表情のクセ
・鼻の周りのしわ
表情筋の収縮や衰え
・首のしわ
姿勢の悪さや筋肉の衰え
・デコルテのしわ
衣類や外部からの刺激
・手肌のしわ
紫外線と乾燥
・かかとのしわ
乾燥と刺激
・爪のしわ
乾燥と老化、爪元のダメージや栄養不足
まとめ
しわの原因やメカニズム、パーツ別のしわの原因をご紹介しました。
しわといっても原因はさまざまです。
この記事を参考に、しわの予防や改善のために、正しいスキンケアやエイジングケア、アンチエイジングを意識した生活習慣を心がけましょう。